日本の伝統家具「桐たんす」

桐たんすは、高温多湿な日本の気候で、大切な衣類を収納するのに、最適な家具として使われてきています。
耐用年数は約100年と非常に耐久性の高い家具です。
簡単に言えば、明治時代に作られた桐たんすが、現在でも使えるということです。
そして、たとえ、壊れてしまったり汚れが目立ってきてしまったとしても、新品同様に再生させることも可能で、さらに先の時代へと、想い出とともに引き継げるのです。

桐たんすの特徴

桐たんすの特徴は、次のものです。

1.火に強い
着火温度、発火温度が高いために、燃えにくいのです。過去には火災が起こった際に、鎮火した後で箪笥の中を確認すると燃えずに残っていたという話もあります。
2.防湿効果がある
桐は、調湿機能にとても優れています。たんす外部の湿気に敏感に反応して、必要以上の湿気を侵入させず、また、通気を良くしたりします。
3.虫が寄りつきにくい
桐には、セサミン、パウロニンといった虫が嫌う成分が大量に含まれています。そのため、桐たんすには、虫が寄りつきにくいです。
4.経年変化が少ない
桐材は、伸縮やゆがみが他の木材と比べると発生しにくいのです。それが、桐たんすが長い年月使用できる理由の一つともなっています。
5.可搬性がよい
桐材自体は軽いので、それで作られた桐たんすは、持ち運びがしやすいです。
6.環境に優しい
桐たんすは、環境に優しい家具です。桐材に加えて、化学塗料ではなく自然塗料が利用されるので、桐たんすは、自然の恵みから産まれたとも言えます。
7.再生が可能
桐たんすは、古くなり汚れてきても、表面を削り塗装し直す事によって、作られた当時の美しさを取り戻すことができます。

桐たんすの修理

桐たんすの修理では、本体の割れ欠け、本体裏板・引き出し底板などの割れの補修と使用されている金具の交換を行います。

修理依頼品の全体のサイズと、写真など傷み具合がわかるものを頂くだけでも、お見積もり概算はできます。
かなり傷んでいて、修理できないのでは・・といったものでも、どうぞ、お気軽にご相談ください。

※桐たんすの修理事例をご覧頂けます。